スタバ愛はとまらない
肌寒くなってきました。スタバではホットで注文する率の方が高くなってきました。
さて今回私はスターバックスについて色々語ろうと思います。
私にとってコーヒーとは"活性剤"です。朝と昼、一杯ずつ飲みます。
スケーター時代もコーヒー嫌いじゃなかったです。フィギュアスケートの試合会場の香りはいつでもシャネルの5番とコーヒーの香ばしい香りが入り混じったようなものでしたし、スケートをやめた今でもコーヒーの香りを嗅ぐと試合前の緊張感を思い出すことができます。
…そんなコーヒーに特別な思い入れがある私にとってスターバックスは特に、特別な存在です。
スターバックスは苦いコーヒーを「ただの活性剤」でなくしたのです。朝の楽しみに変えてみせた。ここが一番すごいところ。
そもそもスターバックスが日本でポピュラーになるまで、
「友達とカフェに行く」とか「カフェで勉強する」みたいな発想がなかったんじゃないかなと思う。若者が「カフェに行く」という発想を持たなかったと思う。どちらかというとバーなんかに近い存在だったと思うんだよね。
要するにスタバは総合的なソフトパワーによって成功したんですよね。イノベーティブですね。ではスタバの成功の裏にはどんな秘密が隠されていたのでしょうか。
まず、みなさん少し考えてみてください。スタバのcmを見たことがありますか?
きっと無いと思います。不思議ですよね。ではスタバがtvコマーシャルよりも大事にしていることって一体なんでしょうか。
それは直接的なエクスペリエンスを提供することでした。
店内の清潔さ、香り、色使い、トイレの清潔さ、インテリアなど、そういった細部へのこだわりと客の体験一つ一つがマーケティングにつながると信じているんですね。
…確かにスタバにいると温かみのある色合いのせいか落ち着けますよね。たまにうるさいガキが入ってきたときに「スタバで騒ぐ奴はマック行けや」と思っ(ry
他にもテイスティングサービスやチャリティー活動の宣伝、協力、現物協賛など様々な地域とのかかわりあいというものを何よりも大切にしているそうです。
二つ目に、低価格で勝負する店が沢山ある中でスタバは価格を一切下げようとはしません。低価格で勝負する店に人が集う一方でスタバにも人が来る。これは一体どういうことなのでしょうか。
低価格で勝負する店は、コスト削減に力を尽力するしかない、それがその店のアピールポイントであるからです。
その一方でスタバは十分な利幅をサービスの質の向上につなげているんです。そこが違う。そして価格に見合ったサービスを提供しているという自信があるんですね。そんなスターバックスにとって一人の客の1杯のコーヒーが勝負なのだそう。
サービスに見合う価値があると判断していただければ「高い」と感じないであろう。だからその1杯にこだわる。これは昔から変わらないスタバの精神です。
完璧でないコーヒーは容赦なくシンクに流し、捨ててきた。
きっと低価格で勝負するような店ではそういったことを考えないでしょう。完璧でなかったからといって、ためらうことなく捨ててしまうといった発想を。
スタバはそういった商品やサービスに対する妥協を一切ゆるさないんですね。
三つ目に、スタバはニーズだけでなくウォンツを満たしています。
スタバはいつでも独自の路線を進み、コモディティ化を防いでいる。常に付加価値をつけ、顧客のウォンツを満たしている。
ニーズというものは必要最低限のものです。例えば喉の渇きを潤す飲料ドリンク。着心地の良い衣類。市場には人々のニーズを満たすもので溢れかえっている。それだけではつまらないというのがスタバの考えである。
自分にあった一杯を注文し、美しい照明に照らされて、座り心地の良い椅子に腰掛け、ドリンクを飲むその一瞬。顧客のウォンツが満たされているのです。
かつてコーヒーは、朝一番に目を覚ますために無理して飲む苦いドリンクであった。
別に味に期待なんてしていなかった。飲めればいい、そう、自販に売ってさえあればよかった、それほどの感覚であったんですね。
ですのでスターバックスはそういった意味でも、世界にイノベーションを起こしたのです。快適な空間と最高品質の1杯という新たなエクスペリエンスを提供してくれている。
まだまだスターバックスには成功の秘密が隠されています。私たちはスターバックスから多くを学ぶことができますね。
スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?
- 作者: ジョン・ムーア,花塚恵
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2014/04/17
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